語り物

語り物 · 2018/06/29
まずは4年前2014年10月の日記から。 日本の各地でその風土のなかで変容する「山椒太夫」の物語を追いかけ佐渡に渡る、その前に記したこと。 --------------------------------------------------------------------------------- 2014-10-29 佐渡への旅の支度。 メモ。 ちょっと手間のかかる校閲作業を終えて、一休み。さあ、佐渡の安寿伝説を訪ねる旅の準備を始めよう。...
語り物 · 2018/06/22
題して、 「物語は、小さき神々によって、乗っ取られ、書き換えられるために、そこにある」。
語り物 · 2018/06/15
まずは文体の問題。 ちょうど5月26日朝日新聞書評面に面白い書評が出ました。 『鴎外・ドイツみやげ三部作』、鴎外の初期作品の現代語訳についての文芸評論家斉藤美奈子さんの書評です。ここには、実に簡潔に文体が映し出すものが書かれている。 漢語体で語る「余」は、その文体という鎧を剥ぎとったなら、どんな人間になるんだろ? と。...
語り物 · 2018/06/01
さて、今日は、前回学生諸君がいまひとつピンとこなかった瞽女唄から。  昭和48年11月] 中日ニュース No.1034 2「瞽女 -越後路に哀歌は流れる-」 https://youtu.be/G7YFK8rbY7w...
語り物 · 2018/05/25
   まずは前回の補足からです。 さてさて、 説経祭文やら盲僧琵琶やらイタコやら梓巫女やら瞽女やら浪曲やら、一見文学とは縁のなさそうなものばかりを引っ張り出しては「文学」を語る、そのことにおそらく学生諸君は戸惑いを感じつつ、これはいったいなんの演習なのかと訝しく思っているのではないかと心中察してあまりある本演習であります。...
語り物 · 2018/05/18
<まずは、今日の前口上>   近代文学 150年の孤独をめぐる話。  先日、5月5日に学外演習ということで、浅草木馬亭に浪曲定席をゼミ生とともに聞きに行きました。...
語り物 · 2018/05/11
説経・祭文から、説経祭文、そして…… <まずは、今日の前口上>   本題にゆくまえに、少しばかり浪曲を覗き見。 (浪曲へ行こう!vol 1木馬亭 ヤング篇)  https://youtu.be/FLqBjz4W34g     浪曲は日本の語りの最新型。 その兄弟分とも言いうるような「説経祭文」を核に、語りの現在・過去・未来を概観するのが今日の本題であります。...
語り物 · 2018/04/27
  「声/語り」のよみがえる場 さて、問題は、 声を取り戻すにも、声に出会うにも、いったいその声というのはどこにあるのか、 ということですね。 あらかじめ既に奪われていて、自分のもとにはないものを思い出すなんてことは至難の業というか、ほぼ無理ですからね。   殺された声、封じられた声、捨てられた声はどこにあるのだろうか?...
語り物 · 2018/04/20
声と語りの方へと向かうための助走!  「日本国の国益だが言う物、もう真平なんだっちゃ」 (『吉里吉里人』井上ひさし) 文藝2017夏号 特別対談  赤坂憲雄×小森陽一 「東北独立宣言(とーほぐどぐりつすんべ)             ―井上ひさしをめぐる地方・言葉・文学」より。  言葉がどんどん死んでゆく、あからさまに殺されてゆく2018年の春です。...
語り物 · 2018/04/13
学習院大学 文学演習第1回 オリエンテーション まずは溝口健二の映画「山椒大夫」の話から。 (予告編 https://youtu.be/1TSo4GBi1xI)...